かわいい悪魔 / 著・斑目ヒロ / 幻冬舎（BIRZ COMICS）

綺麗と言われる自分の外見にコンプレックスを抱く秋吉は、超絶美少年・
成瀬に友達になってほしいと頼まれる。断ると彼は変貌し…!?
＜幻冬舎公式ページより抜粋＞

いや、ホント私は斑目さんのファンなだけなんですけどこの人はやっぱ神や！
前作のScarletとはだいぶ違って今作はかなりポップで笑えるコメディでした。
簡単に言ってしまえば、綺麗で秀才で優等生な秋吉は超絶美少年の成瀬に
なにやら猛アタックをされて、それを拒んでいたらいきなり成瀬が豹変。
口は悪いやらおっかない顔で脅迫してきたりと、超絶美少年どこへやら？
みたいな感じの話。脅迫ってのはつまりヤられてるってわけなんですけど。
まずすごいのはやっぱり成瀬の豹変ぶり。きゅるるんってしてたのが、
ホント、タイトルのごとく悪魔になります。ハンパない豹変っぷりです。
そのギャップが私としてはホント面白くて！成瀬も面白いんだけど、
その豹変への秋吉のリアクションもマジでウケた。
で、美少年成瀬のボディーガード役の市井もだいぶおかしい人だった。
なんか、面白いとかウケるとかしか言ってないですけど、
ちゃんとＢＬ要素も恋愛要素もあるんですよ、誤解しないで下さいね。
あんな捻くれてて俺様な成瀬が真っ直ぐに秋吉のことを好きだって言ったり、
秋吉は素直になれないんだけど、どこかで嫉妬してたりとか可愛かった。
秋吉の短所しか並べない成瀬だけど、その短所を好いてるっていうのが、
普通ないよな～って思って、同時にすごいことなんだよなって。
大きくなってからの成瀬は、まぁとにかくイケメンで・・・。
性格とか素が出たままが普通になってたよ。
表紙の成瀬と出だしの成瀬が大分違ったのでおかしいなとは思ったんですけど、
そーゆうことだったんですね。異様な成長っぷりへのツッコミとか皆無でした。
あそこまで性格が豹変すると、体格差があったとか忘れてましたもん。
斑目さんの絵はすごく綺麗なんですけど、見方によっては見づらくて
あんまり好かない方もいるかもしれません。私は好きですけど。
また連載頑張って欲しいですー。ああ、楽しかった～。

★★★★★

生まれ星―三村家の息子シリーズ / 著・明治カナ子 / 大洋図書（ミリオンコミックス）

田舎町の資産家、三村家の次男・弓と敏夫は親友同士。お互いに恋心を抱きながらも、
すれ違いが重なるふたり…。傷心の弓は桜舞う故郷にひとり帰省する。
だが、遠く離れた場所で考えるのは敏夫のことばかり……。
三村家の息子シリーズ 弓＆敏夫編、感動のクライマックス!!
＜大洋図書公式ページより抜粋＞

三村家シリーズ完結です～大好きなシリーズだったので、悲しいような嬉しいような。
まー相変わらず暗い！（笑）暗いけど面白い。
この巻で弓と敏はくっつくわけなので、二人のシーンは多かったです。
一生懸命弓は敏に近づこうとしてるんですけど、敏がなかなか弓を好きってことを
自分で受け入れられなくて、酷いこと言ったり、逃げたりするのが
見ててイライラ（ってかじれったい？とはまた違う？）したんですけど、
まぁ敏はハナから弓のことが好きだったんだろ！？っていう感じで。
今回角の登場はあんまりなかったです。
明治さんだし、最後にはやっぱくるだろーなぁって思ってたらやっぱりきました、
濃いエロ（笑）明治さんは過去読んだ作品でＳＭとかヘーキであったので、
エロが濃い、というか描写がリアルなのはわかってました。
最後のエロに約20ページほど使ってるので、内容はただヤるだけじゃなくて、
敏が弓を大事に大事に抱くっていう描写がされてました。
いざってときに縮んじゃう弓とからしいなぁって思いましたね。
そして、巻末の描き下ろしにもありましたけど敏のチ○コはでかい・・・と。
全体的に暗いけど最後の最後はちょっと明るくてよかったですね。
三村家は奥が深くてホントじーんとくるお話でした。やっぱり好きだなぁ。

★★★★★

ここからどうする? / 著・三池ろむこ / 新書館（ディアプラスコミックス）

凛とした空気、まっすぐ伸びた背中——
俺は、白木と碁盤を挟むこの時間が一番好きだった。
だけど、そうやって向かい合うごとに、あいつのことが気になっていって……!?
恋を知らない未熟な二人のティーンエイジ・ラブ!!表題シリーズほか
「ずっと待っていた」「美しき日々を」「素晴らしい世界」を収録。
＜新書館公式ページより抜粋＞

短編集・全４編収録。
表題作は囲碁部同級生同士のお話。囲碁部とか聞くと暗めなの想像するかもですが、
攻めは割りと今風の男の子、受けは冷静沈着無口な男の子。
タイプが逆の二人のお話。こーゆうちょっと無口っぽい受けのコ好きです！
無口なコが照れたときってのがいい。エロっぽい描写とかは皆無なんですけど、
触れるだけのキスとかがこーゆう二人にはいいんだと思います。
あと、リーマン×コンビニ店員の男の子、擬人化モノ、眼鏡のお話があります。
三池さんは絵が好みで話の感じも好きなんですけど、いつもあともう一歩なとこが
もどかしいですね。もちろん、個人的な感覚でもう一歩って思ってるだけです。
内容が単調すぎて、抑揚がないのがムズムズするのかもしれません。
やんわりな描写とほんわかな感じが売りなんでしょうけど、
三池さんが一度どエロいのとか描いたらどーなるのか・・・ちょっと興味ある。
この作品でぐっじょぶ！だったのは、ブレザーくんと学ランくん、
両方を登場させてくれたこと。私は学ラン好きです。

★★★☆☆

木曜日の恋人 / 著・村上左知 / 光文社（kobunsha BL COMIC）

木曜の休診日、特別に治療をした幼馴染みの誠は、１０も年下の高校生で
俺の初恋だった――。歯科医×高校生の恋を描いた表題作ほか、
給食のお兄さん×化学の先生、愛に臆病なサラリーマンたちの恋など、
描下ろしを加えた６編を収録！
＜光文社公式ページより抜粋＞

短編集・全４編収録（↑６編って書いてあるけど、話の数は４つ）
表題作は歯科医×高校生、その他に学食のお兄さん×化学教師、
リーマン×リーマン、デザイナー（？）×リーマンのお隣同士のお話。
全体的に温い感じですが、面白かったと思います。一番気に入ってるのは、
表題作でしょうか。歯科医がかなりのヘタレなんですけど、
受けの高校生がそっけなくもなんかクールで「性欲なんてないです」みたいな
キャラで私好みでした。読めば読むほど後から味が出てくる感じ。
なんか、４作全て受けが同じような性格してたのがちょっと残念でしたね。
みんなぼーっとしてるっていうか、他人に興味がないようなキャラでした。
はっちゃけた受けはいないです。
そのせいか、４作中３作は攻め視点のお話でした。
村上さんの漫画初めて読みましたけど、絵柄がコテコテしてなくて、
非常にシンプル。フツーっぽいキャラしか描いてなかったので、
今度はちょっと変わったキャラの漫画も読んでみたいと思います。

★★★☆☆（＋半分）

その唇をひらけ / 著・三池ろむこ / 芳文社（花音コミックス）

たまきは、幼なじみの慎司が好き。わがまま　おうへい　自分勝手なオレ様だけど。
最近は、じゃれたり抱きついてくる距離の近さにも緊張する始末。
これじゃダメだと『慎司離れ』を決意したたまきだけどかえって会いたく
なっちゃって…。ココロとカラダでときめくスクールラブ読み切りシリーズ。
家庭教師×高校生の夏体験★話題のケモミミショート同時収録。描き下ろしも大充実!!
＜芳文社公式ページより抜粋＞

短編集・全４編収録。
高校生同級モノ、カテキョ×高校生、ネコ擬人化、同居モノの３編収録。
高校生モノは王道でしたが、いい味だしていたと思います。
カテキョ×高校生も王道ですけど、面白かったですー。
ろむこさんの本にしては、エロが若干強めだったかな、と。
ナニとか描いてましたし、ちゃんと。ガチホモって感じじゃなくて、
どれも自然体なお話、ほんわかだけどＢＬっていう感じでした。
高校生同級モノで出てきた我侭でちょっと強引な攻めが気に入ったかも。
高校生のカーディガンとか私も萌えます。
どちらかと言えばしっかりと描かれた絵ではなく、線とかシャーっていう
ような絵なんですけど、ろむこさんの絵はキレイだと思います。
王道を描きこなした一冊でした。

★★★☆☆（＋半分）

キモチの行方 / 著・明治カナ子 / 光彩書房（光彩コミックス）

啓治の身体のいくつかのボディピアスは秘密の契約の印。彼は、双子の兄弟、
総と洋に飼われているのだ。でも、初めての友人深山の出現で、
その秘密の関係のバランスが崩れはじめて・・・。愛玩と依存、友情と恋愛・・・
それぞれのゆれる想いを描いた人気シリーズに大幅加筆した完全版！
＜作品裏表紙より抜粋＞

かなり昔の明治さんの作品。２０００年くらいのものだったかなー。
明治さん好きが祟って、買ったことない光彩コミックスですよ（笑）
相変わらず狂気っぽいというか、鬱っぽいお話でしたね・・・全然明るくない！
双子に飼われているってくらいだから、３Ｐとかなのかな～って思ったけど、
実際は片割れとしかイチャイチャしてませんでした、お姉言葉の。
薄々気付いてはいましたが、明治さんってＳＭとかイタイ系とか好きなのかな？
実際、この作品めちゃめちゃＳＭたっぷりで、私には向いていなかった・・・。
相変わらず（ヤってないときの）受けはいい味出してたと思いますけど。
まだこの頃の明治さんの作品は男性向けを描いていたせいか、
男×女のエロ漫画を思わせるような雰囲気があります。
激しい描写が苦手な人は読めないかと・・・私もちょっとキツかった。

★★★☆☆