タッチ・ミー・アゲイン / 著・ヤマシタトモコ / リブレ出版（BE×BOY COMICS）

７年前、お前は俺を抱いた。
でもそれっきり俺たちは、あの夜を忘れた『親友』の振りをし続けている…。
近くにいるからこそ相手の本心がわからない迷路。でも触って、見て、
ぶつけてほしい。あらゆる欲望が混在するその想いは、言葉にしたら
「愛」なんだろう？特別な想いを込めた短編集。
＜リブレ出版公式ページより抜粋＞

短編集・全７編収録。
いやー、前作くいもの処明楽に続いて、今回もすんごいのきましたね。
萌えっつーか、まぁ萌えるんですけど、そーゆう域を超えてますわ、この方の漫画。
じゃあなぜ星５つじゃないのか！それは、どの作品ももっと続きを
読んでみたかったからでっす。短編にしておくのはどれも勿体無いよ。
カプは色々です。同い年とか年下攻めとかドＭ受けとかオカマ攻めとか。
気に入ったのはデザイナー×紙屋さんの年下攻め「息をとめて」と、
ドＳとドＭのお話「ヘヴィ・シュガーの嫌がらせ」、あとオカマ攻めも好き。
凄い特徴的だったのは、やたらドＳな攻めが多かったこと！さいっこうだね！
「あんたのアナルをザーメンまみれで痺れさすくらい嬲りてぇ！！」とか、
こーゆうストレートな卑猥語を使った台詞がツボでした。こーゆうの好き。
あと、明らかに受けじゃないだろー的なキャラが受けに回る率が高いから、
ヤマシタさんの作品は好きです。王道から離れてる感もまたグー。
ヤマシタさんのＢＬはそんなファンタジックじゃないからいいのかも。
ご本人もＢＬめっさファンタジー！って感じで描いてないと思うなー。
描き下ろしいっぱいありますー。あっ、死にネタっぽい作品もありましたけど、
私は死にネタが絡むＢＬは苦手なんだな・・・（笑）かわいそうだから。

★★★★☆（＋半分）

カウント0 / 著・柚摩サトル / 海王社（GUSH COMICS）

吾妻には他人のウソが「見える」。人がついたウソの数が、カウントとなって
見えるのだ。そんな吾妻が出会ったのは、「０」という奇跡的な数字を持つ、
超ド級バカ正直の美園。どうしてもウソをつかせたくなった吾妻は
「美園ってさあ…どんな風にオナニーすんの？」なんてセクハラ質問を
してしまうが!?ラブラブの描きおろしもたっぷり収録！
＜海王社公式ページより抜粋＞

初めての柚摩サトルさんのコミックスですー。
実は、前にどっかの雑誌で別の作品を見かけた時から絵が好みだと思ってました。
可愛くて、エロんですわこれが。今回は、人がついた嘘の数がカウントとなって
見える吾妻のお話でした。まぁ普通じゃありえんことですけど、
ファンタジーまではいかないです。普通の学園モノです。
設定が面白かったですけど、恋愛面では全然スムーズな感じで進んで、
エロもありで楽しめました。ちゃんと当て馬キャラとかもいたりで、
ＢＬをわかってるな～って感じがした！当て馬キャラちょっと薄かったけど（笑）
それにしても、柚摩さんが描くエロはやっばいエロいですね・・・！
受けの顔がエロス。可愛い顔してエロス。すっごい生々しいわけでもないし、
隠しすぎというわけでもない（むしろナニは出てる方か・笑）
あっ、あとエロん時の擬音の書き方とか音表現とかが恥ずかしかった・・・。
受けは可愛かったけど、私はもっと可愛げがない受けの方が好きだったかなー。

★★★☆☆（＋半分）

エンドルフィンマシーン / 著・井上佐藤 / 竹書房（BAMBOO COMICS）

戸川は整体師・五樹のセクハラ疑惑調査の為、ツバキ整体院にやってきた。
しかし五樹はそのフェロモン全開の外見とは裏腹に真面目かつ天才的なテクを持つ
整体師だったのだが…！？天才整体師にして天然エロマシーン・五樹と
冷血人間・戸川の不器用な恋の行方を描いた表題シリーズ他、デビュー作を含む
読みきり作品を収録した待望のファーストコミックス！！
＜竹書房公式ページより抜粋＞

短編集・全５話収録。
これはまた新たなＢＬって感じですねー。大道を外れた感がいい、私は凄く好き。
どの作品も特にハズレなく面白かったですしね。
ホント色んなものを取り入れたと思いました。設定にしろキャラにしろ。
表題作はフェロモンだだ漏れの整体師とその助手（？）の話なんですが、
表紙の眼鏡がそのフェロモンだだ漏れな彼。実際の性格とのギャップがウケる！
大人な関係なのに甘いラブラブいちゃいちゃ～みたいなのが逆に良かったです。
あとは、年齢６歳差身長差２１ｃｍのカップルとかもいました。
ホモしか住んでないアパートが舞台の話で、ロン毛と襲い受け萌えたわー。
リーマンの三角関係とか塾講と生徒とかもあり。どれもエロはほどほど。
それでいて絵も綺麗だし、エロも上手いから物足りなさはなかったです。
ちなみに、この作品多分作者は男性の方だと思います。あとがきを素直に取るなら。
そう言われてみれば雰囲気が他の作品と違う気がしますね。にしても、絵がうめぇな！
実際のとこ、これ私表紙買いですからね。面白くてよかったー。結構ヒットだ。

★★★★☆（＋半分）

キモチの行方 / 著・明治カナ子 / 光彩書房（光彩コミックス）

啓治の身体のいくつかのボディピアスは秘密の契約の印。彼は、双子の兄弟、
総と洋に飼われているのだ。でも、初めての友人深山の出現で、
その秘密の関係のバランスが崩れはじめて・・・。愛玩と依存、友情と恋愛・・・
それぞれのゆれる想いを描いた人気シリーズに大幅加筆した完全版！
＜作品裏表紙より抜粋＞

かなり昔の明治さんの作品。２０００年くらいのものだったかなー。
明治さん好きが祟って、買ったことない光彩コミックスですよ（笑）
相変わらず狂気っぽいというか、鬱っぽいお話でしたね・・・全然明るくない！
双子に飼われているってくらいだから、３Ｐとかなのかな～って思ったけど、
実際は片割れとしかイチャイチャしてませんでした、お姉言葉の。
薄々気付いてはいましたが、明治さんってＳＭとかイタイ系とか好きなのかな？
実際、この作品めちゃめちゃＳＭたっぷりで、私には向いていなかった・・・。
相変わらず（ヤってないときの）受けはいい味出してたと思いますけど。
まだこの頃の明治さんの作品は男性向けを描いていたせいか、
男×女のエロ漫画を思わせるような雰囲気があります。
激しい描写が苦手な人は読めないかと・・・私もちょっとキツかった。

★★★☆☆

さよならBaby / 著・京山あつき / 徳間書店（Chara COMICS）

年の離れた従兄・良憲(よしのり)の部屋に居候することになった中学生のたまき。
ところが酔っぱらって帰ってきた良憲が、寝ぼけてたまきにキス!?
「大人はこういうの……するんだ――」
うまれてはじめての感触に戸惑うたまきは…!?箱入息子と迂闊なオトナの
アブナイ同居生活♥他に人気作「仮面ティーチャー」番外編も収録。
＜徳間書店公式ページより抜粋＞

実はこの本、内容もイマイチわからないまま、ただただ仮面ティーチャーの
番外編目的で買った一冊であります・・・！仮面ティーチャー好き！
読んでみたら上にあるような内容だったのですが、普通に面白かったです。
京山さんは偶然だとあとがきで言ってましたが、今回も年の差ものでした。
しかも、今回も主人公の恋は実らず終わる寂しくもあり面白くもある感じ。
たまきは１４歳で良憲が２６歳なので、１２歳差ですかね。
良憲には恋人がいて、その人とラブラブ（？）なのでたまきは入り込めないけど、
そんなもやもやしたたまきの心情とかが可愛いかったですー。
あーゆうのをツンデレっていうのかな・・・？生意気だけど可愛い。
良憲が途中途中ボケてて面白かったです。中学生が初めてのキス（ベロチュー）、
初めての男の人の体（パンツもっこりとかウケた・笑）面白いですよ。
中学生くらいの男の子はこーゆうこと思ってんのか～もっこり、とか。
仮面ティーチャーも面白かった！「ベイベーッ！」とか爆笑だし！
つーか、今パラパラと読み返してみて。京山さん何回「もっこり」って
書いてるんだ！おもしろすぎる！私は「もっこり」という語も響きも好きなんです。
京山さんは軽く、無意識な感じの三角関係とか好きなのかな？

★★★☆☆（＋半分）

洋6K2南向き / 著・古街キッカ / 大洋図書（ミリオンコミックス）

引っ越したら、隣は昔の男の部屋だった。最悪だっ!
ケンカ別れして2年ケータイのメモリーだって消してあったのに、
こんな偶然ありなのか?春夏秋冬。若者たちの恋が始まる!
＜アマゾン紹介文より抜粋＞

短編集・全５話収録。
古街キッカさんの２冊目のコミックスですー。私は前のより好き。
春夏秋冬をベースに、全ての話しが流れるような展開で進んでいます。
二話分使ってるものと、一話の短編があります。スピンアウトというわけでもなく、
前の作品にそのキャラクターが出ていたというわけでもないのに、
短編と短編の間に描き下ろしを挟んで上手くつなげてるあたりがいいですね。
前作の「さくらにあいたら」よりちょっとエロがあったかな、温いけど。
この方の描く話は独特で個性的だなぁと思うのは私だけでしょうか？
なんというか、受けのノリとか攻めのノリが淡々としてる。
そこがいい所でもあるんだと思います。キャラが飾ってなくて、
いい意味で普通っぽいところが好きだったりしますね！
リアリティを感じる。ホモ漫画にリアリティを求めてるわけじゃないですけど（笑）
お気に入りは「路上の詩人は～」と「つがるゆき」と表題作「洋６Ｋ２南向き」
さらりと、「ゴムあったかな」とかそーゆう台詞がいい。リアリティだわー。

★★★★☆